徳島のナイトライド・セミコン、出力２倍の紫外線ＬＥＤ開発

半導体ベンチャーのナイトライド・セミコンダクター（徳島県鳴門市、村本宜彦社長）は、出力が従来製品の２倍の紫外線発光ダイオード（ＬＥＤ）を開発した。ＬＥＤチップを覆うレンズに低価格で紫外線透過率が高い樹脂を採用、コストを抑えた。近く液晶パネル製造工程用などにサンプル出荷を始める。

　紫外線ランプは金属の表面を樹脂でコーティングする際、樹脂を固めるための光源などに使う。

　新たに開発した高出力紫外線ＬＥＤ「ＮＳ375Ｌ―３ＳＬＺ」は発光するＬＥＤチップが縦・横各１ミリで最も出力が高い従来品の９倍近い面積。350ミリアンペアの電流で最高270ミリワットの出力がある。量産時の価格は１個1000円で、従来品と同じ。