京都事故受け県警１日平均１５０人動員

　京都府亀岡市で先月、登校中の児童の列に車が突っ込んで１０人が死傷した事故を受け、県警は、小学校の通学路でのパトロールを強化している。登下校時間帯に合わせて、１日平均約１５０人の警察官を動員して、事故多発地点での見守りや重点的な取り締まりを行い、通学路での事故防止を目指す。
　県警は同市での事故発生の２日後にあたる２５日から、通学路の重点警戒をスタート。２７日には千葉県や愛知県でも通学中の児童がはねられる事故が発生し、当面、警戒を続けることにした。
　連休明けの７日朝も各地で実施し、和歌山市立岡崎小の周辺では、午前７時過ぎから交通機動隊の白バイ隊員が２人出動。下校時間も警らを行い、交通量の多い交差点では、赤色灯をつけた白バイを止めた横で、横断する児童を誘導するなどしていた。
　同小６年の吉村風汰君（１２）は「たまに信号無視をする車を見ることがあるので、警察の人が来てくれてうれしい」と話していた。
　県教委も、亀岡での事故後、通学路の安全対策の見直しを行うよう、各市町村教委に要請。和歌山市では、毎年行っている通学路の点検を今年は特に念入りに行うよう各小中学校に求め、新たに信号機やガードレールが必要な場所がないかなど、学校側からの要望を募っている。
　県内で、登下校中の小学生が被害にあう人身事故は、昨年２５件発生。今年に入ってからは４月末現在で３件と、前年同期を３件下回っているが、県警交通企画課の谷口隆一次席は「運転する際、学校周辺や登下校時間帯は特に気をつけてほしい」と訴えている。
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